乳がん患者の妊娠・出産について主治医と相談
今日は、3ヶ月に1回のホルモン注射(リュープリン)の日だったので、
久しぶりに主治医に会ってきました。
ここで話題にあがるのは「妊娠・出産」の話し。
結婚することになったので、もちろんそのことに関して真剣に考えたい。
今年の冬にはホルモン療法を開始してから2年が経つので、
「ホルモン療法は、最低でも2年は継続してほしい」
と言われていた"約束の2年"はもう目の前。
でも…私はホルモン受容体のスコアが最高点の、超ホルモン依存型乳がん。
つまり、ホルモン療法をやめると、理論上は再発のリスクが高まりやすいタイプなのです。
主治医は、言いにくいことをしっかり伝えてくれました。
『私は主治医として、患者さんの希望を受けとめる義務があります。でも、主治医だからこそ、最悪の事態も想定して、きちんと正直なことを伝えないといけないこともあります。脅しではないけれど、可能性として考えられることを言いますね。』
と、前置きをして。
先生から言われたことは、
・私が再発するかどうかは、誰にも分からないということ
・標準治療(5年間のホルモン療法)をお勧めするが、妊娠・出産の選択権は私と家族にあること
・もし途中でホルモン療法を休止する場合、理論上は再発のリスクが高まるということ
・もし妊娠安定期に再発が見つかった場合、出産を待って産後すぐに治療することが可能ということ
・一番最悪なパターンは、妊娠初期に再発が見つかった場合、子供を堕ろすか、約1年無治療で過ごすかの選択を迫られるということ
・もしくは、子供を堕ろさざるをえなくなり、さらに再発の治療を進めなければいけなくなる可能性もあるということ
主にこういったことを伝えられました。
「出産」はゴールではなくて、その先に「子育て」が待っています。
産みっぱなしで子供と家族を放っておくわけにはいきません。
そうなると、何を選択すればいいのか分からなくなってしまう。
子供は欲しい。
できることなら、すぐにでも妊活に挑戦したい。
だって、40歳手前でホルモン療法が終わった時に、無事に生理が戻ってきてくれる保証はないから。
卵子単体での凍結は、不妊治療の成功率が10%以下だから当てにはできない。
少しでも妊娠できる可能性のある時に挑戦したい。
でも、もし私が再発したら、子供は、家族は、パートナーはどんな想いなんだろう。
やっぱり子供を産みたいのは、私のエゴなのかな…。
私の乳がんの遺伝子が子供に影響するかもしれない。
そんなリスクを子供に与えてしまっていいのかな。
そんな想いが交差してしまって、診察室で必死に涙をこらえました。
どこまでも正解が見つかりません。
具体的に考えるのが恐くて、しばらく「妊娠・出産」について考えないようにしていたけれど、現実はとてもリアルで厳しいものでした。
彼が出張から帰って来たら、またじっくり話し合いをしよう。
こんな訳あり嫁でゴメンね( p_q)