3回目の挑戦 1年~2年 ホルモン療法休止 乳がん後の妊娠・出産への道
元乳がん女子。3回目の不妊治療の結果
今日は、3回目の妊娠判定の結果を聞きに行く日。
凍結胚盤胞が3個しかない私たちにとって、この3回目の結果はとても意味があるものです。
ラストチャンスとなる不妊治療の結果は…。
…。
……。
………。
ダメでした…。
先生から結果を聞いた瞬間、もう絶望しかありませんでした。
最後のチャンスが終わってしまった。
大切な受精卵をお腹の中に留めておくことができなかった。
悲しさ、絶望、旦那や母に申し訳ない気持ち、情けなさ、悔しさ、後悔、寂しさ。
いろんな感情が一気に押し寄せて、もう泣くことしかできませんでした。
仏旦那が時間を作って一緒に結果を聞いてくれていたことが、唯一の救い。
だけど、
「もう彼との子供を望むことはできないんだ。」
そう思って、隣りに座る仏旦那を見ると、自分の波立つ心をお抑えることができません。
すると、担当してくれた女医の院長先生がゆっくりと話してくれました。
「子供が産まれるとね、夫婦は子育ての途中でたくさんたくさん話し合わないといけないでしょ。
不妊治療も、同じくらい夫婦で話し合うよね。あなたたち夫婦も、この不妊治療の期間、たくさん話し合って、相談して、挑戦して…の繰り返しだったと思うの。
だから、たくさん話してぶつかって、子供を授かるのと同じくらいの重みを経験してきたんだよ。
私は、子供は「天からの預かりもの」だと思ってる。
すごくドライな表現かもしれないけれど、子供には子供の人生やドラマがあるでしょ。子供は親とは別の道を歩むもの。
だから親は子供を成人まで預かる義務があるけれど、それから先は、子供たちの人生。預かっている期間はとても短いものなの。
その先は、”子供が自分の人生をいかに幸せに生きるか”が大切だよね。
あなたたちも、親から授かった命。自分の人生を幸せに生きることが一番大切なのよ。
だから、私はいたずらに不妊治療を長引かせることはオススメしない。
あなた自身の体が何よりも大切だということを忘れないで。
このまま不妊治療を長引かせて、乳がん再発のリスクを上げることはしたくない。
やるべきことは全てやってきたし、あなたも卵も十分すぎるくらい頑張ったんだよ。
卵子単体凍結の状態から、胚盤胞まで3つも育ってくれたことは、奇跡に近いんだから!
これで一旦、不妊治療は卒業しましょう。
ゆっくり時間をかけて受け入れていこうね。」
ずっとずっと涙が止まりませんでした。
奇跡は起きなかった。
私がこんな体じゃなければ。
旦那の子供を産みたかった。
母に孫を抱かせてあげたかった。
まだまだそんな想いがグルグル回って、受け入れられずにいるのが今のリアルな気持ち。
乳がんじゃなければ…。
ずっとずっと前に感じていた想いが久しぶりに蘇ってきて、何とも言えない気持ちも一緒にグルグル。
少しずつ。マイペースに。
現実を受け入れていかなきゃ。