『頑張ってくるね!』の言葉
今日から6月!
そろそろ手術が近付いてきました。
長い治療が続く中、いつの頃からか
『頑張ってくるね!』
って言わなくなりました。
初めて患者として長期入院や長期治療を経験する中で、なんだか気持ちが変わってきたんです。
全摘手術で3週間入院してたとき、
しっかり的確な手術を頑張ってくれたのは主治医
そのサポートを頑張ってくれたのは麻酔科などの先生
毎日のケアを頑張ってくれたのは看護師さんたち
そして何より、日々の心の支えになってくれたのは家族。
入院生活と言っても、
上げ膳据え膳でご飯は出てくるし、
部屋で待ってたら看護師さんが処置に来てくれるし、
なんなら清拭タオルまで持って来てくれるし。
私は別に頑張ってなーーーーい∑(゚Д゚)
とは言え、医療関係者の方々はお仕事だから、責任を持ってそのお仕事をしてくれているのは分かります。
でも家族は???
急に娘が乳がん患者になって、戸惑いながらも必死で支えてくれた母。
遠くに住んでるのに、わざわざ駆けつけてくれた兄たち。
たぶん、どう声をかけていいか、どう支えたらいいか、どう関わればいいか、いーーーっぱい葛藤があったと思います。
がん患者になった当事者の私は、その事実から逃げられないから腹をくくるしかない。
痛くてもきつくても、耐え忍ぶだけ。
そう言った意味では、一番近くにいる家族の方が、たくさんたくさん思い悩んだと思います。
見えないところで、泣いていたかもしれません。
せめて私の前では元気な姿でいないといけない!と無理していたかもしれません。
なんか私が頑張ってるんじゃないな~。
そう思ってから、治療に行くときに『頑張ってくるね!』ではなく、
『いってきまーす!』って言うようになりました。
いつの間にか。
なので、明日のハーセプチンも「いってきます」
来週の手術も「いってきます」
医療のプロたちの頑張りと、家族の優しさを受け取りに「いってきます」ヽ(゚◇゚ )ノ