1回目の挑戦 3ヶ月〜6ヶ月 ホルモン療法休止 乳がん後の妊娠・出産への道
凍結卵子の旅|その2
前回、凍結卵子について、壮大な前置きをしてしまいました(笑)
私の凍結卵子の旅は、なんだかとてもややこしいので、少しずつまとめながら書いてみますね。
凍結卵子の現状
【凍結保存している病院】
今は、A病院に保存しています。
3年前、抗がん剤が始まる前に採卵&凍結をしてもらいました。
でも…。
その当時に担当してくれた医師は、開業されたのでもうおらず。
そして、その他の婦人科の先生も全員、別の病院に移動してしまいました(悲)
【私の希望】
今、通っている不妊治療クリニックが、
・不妊治療の症例数・経験が多い
・乳がん患者の妊孕性(にんようせい)温存についてしっかり取り組まれている
・担当の先生との相性もいい♡
という理由から、ここで治療したいと思っています。
凍結卵子移送の問題
前回の記事でも少し書きましたが、凍結卵子の移送(他の病院へ移動させること)には賛否あります。
でもね、どうしても私が移送したいと思った理由があるんです。
それは…。
卵子を保存しているA病院では、まだ凍結卵子を融解(凍った状態から溶かすことを)したことがなかったのです( ó╻ò)!!!
知らなかった〜〜!!
どうやら、私が採卵した時期に凍結部門が立ち上がったばかりだったようで、ほとんど実績がなかったのです…。
そんなこと、患者は知る由もなく。
もちろん、どんな病院でも最初は立ち上げから始まることは分かってるんだけど、やっぱり「実は融解した経験がないんです」なんて言われると不安やん?
ってことで、他の病院へ移送させて欲しい旨を、直接、担当医(←はじめましての先生)にお願いしに行きました。
まさかのどんでん返し!
これまで、A病院の婦人科に2回電話して、2回とも移送を断られていたわけですが…。
思い切って、直接担当医と話して、再度、自分の希望を伝えました。
「卵子凍結に関する、3年前の同意書を、もう一回確認してみよう。」
ってことで、調べてみると…。
あれ?あれれ??
卵子の移送はダメですって記載がない( ó╻ò)☆
どうやら、3年前は部門を立ち上げたばかりだったので、書類も整っていなかったようです(^^;)
「それなら…。特別に良しとしましょう。」
ということで、晴れて凍結卵子移送OKをいただきました〜ヾ(*´▽`*)ノ
あ〜。長い道のりだった。
妊孕性(にんようせい)について今後の課題
ここまでの、ややこしいやり取りを見てもらっても分かるように、若年性がん患者の妊娠については、まだまだ超曖昧です。
これが今、2017年の現状…。
ここ数年で、ようやく
がん患者でも妊娠したいと思っていいんだよ。
(進行具合や年齢にもよるけど)
という、時代の流れになってきました。
でもでも。
そもそも症例数が少ないし、長期の予後観察ができているわけでもありません。
つまり、どのくらい成功率があって、どのくらいのリスクがあるかも分からない。
まだ全然エビデンスも確立していません。
文字通り、
手探り状態
なんです。
ただ、確実に若年性がん患者の妊孕性(にんようせい)温存の取り組みは広がりつつあります。
「妊娠できる可能性を残しておけるなんて知らなかった…。」
という後悔をする方が、どうか少しでも減りますように。
自分と家族が納得できる選択肢を、平等に与えられるよう、認知度が高まりますように!!
超微力ながら、私も自分の経験を踏まえつつ、発信していきます♡